ONE TEAMを創る
共有ポイント
- 営業担当でなくても、自分が対応できる範囲を日々意識する!
- 案件に合わせて自身の動きを判断しよう!
発表者
福岡営業所 瀬戸 友理恵(せと ゆりえ)
事例を通してノウハウの共有と営業プロセスの可視化を目指す「ベストプラクティス」。第15回目は福岡営業所の瀬戸さんにお話を伺いました。(有)マナ西日本(以下、マナ西)時代を経験して現在は福岡営業所で業務を担当されている瀬戸さん。どのような姿勢で日々の業務を行っているのか、インタビューを通して見えてきました。
― 物件の概要についてお聞かせいただけますか?
瀬戸)(以下、瀬)マナ西時代から、ほぼ直接お取引をしている有限会社サブリナ(以下、サブリナ)からのご依頼でした。マナ西時代に納品したスナックのリニューアル(現:club Bell)のため、以前使用した椅子張り生地と、他社の廃番生地に似寄りのものをお探し。サブリナは宮崎県にある会社で、MANASのショールーム(以下、SR)へお越しいただくことは遠方のため難しく、メールや電話にて対応しました。最終的に椅子張り、クッション、アートパネルの受注をいただきました(計193.5万円(税抜))。
リニューアル前の店内
― メールや電話だけで多くの商材をご提案、クロージングするのは難しいと思うのですが、どのように進めていったのでしょうか?
瀬)特別手をかけた提案ツールなどは作成しておらず、インテリアライブラリーのスクラップブックとURLの活用、同時に確認できること(現地在庫、納期など)を明記してメールをお送りしました。他には福岡にない見本帳のサンプルを、各SRからお貸し出しいただくなどの手配をしました。
サブリナとはお付き合いも長く、信頼してくださっていることもあり、ある程度は自分の裁量で案件を進めることができる客先です。お問い合わせの商品はすべて廃番だったため、代わりのものをご提案。現地在庫を踏まえ、椅子張りは座&背面と足元部・スツール用で張り分けることに決定しました。
リニューアル後(納品後)の店内
椅子張りの選定後、もともと飾られていた額装アートの中身の張り替えに取り掛かります。今回、お店のイメージは大きく変えずにリニューアルする旨をお聞きし、生地選定はこちらにお任せいただいていました。HPでお店のイメージを確認してマッチしそうなものをご提案。お施主様が作られた商品の柄出しイメージを基に、仕上がり図を作成。調整を重ねてアルテトラへ加工をお願いしました。
最後に、ご要望のあった椅子張り生地の残布を使用したクッションプランを作成してご提案。さまざまなサイズパターンをご提出し、お施主様のイメージに近いものをセレクトしていただきました。
残布クッション加工指示書一部 *PDF資料はこちら / 残布クッションプラン資料はこちら
― 瀬戸さんの営業所内の役割は“業務”ですが、今回の物件は部署の枠を超えた動きになりますね。
瀬)マナ西時代の動きが染みついているのかもしれませんね。マナ西は社員全員が営業・業務を担当していました。担当分けはあるものの、そこまで大きな線引きはなく、トータルで各々対応できるように動いていました。
一方、現営業所における自分の一番の役割は“業務”。そのため日々の仕事の兼ね合いを見て、問い合わせに対して対応できることとできないことが出てきてしまいます。
ただ、営業と内勤、SRの区別が明確になってきた分、お客様に提供できるサービスは拡大。その分、営業はフットワークが軽くなり外で動くことも増えてきたので、生産性を上げていくためにも内勤の自分が出来ることは対応していこうと考えています。
― 業務担当として働いている中で、意識していることはありますか?
瀬)全部を対応するのは難しいですが、「自分の判断で進めていいこと、営業に確認すべきこと」を即時に区別して対応しています。例えば営業から提出した方が良いもの以外の在庫品・取寄品のベーシックな見積や、マトリクスや価格表で確認したら分かるようなMANASへの問い合わせは、私の方でもケースバイケースで対応しています。その相談内容や物件についての情報共有も内容により判断します。(小さなことを含むすべてを把握してもらうのは、限界があると思うため)
一方、掛け率や施工を伴う物件、LUTRON関連など、打ち合わせが必要なものは営業に引き継ぐようにしています。福岡営業所になってからマンション販売会の案件や、営業が採寸や納品で現場に出ることが増えてお客様と密にやり取りすることが可能になったため、その関係性を崩さないように、その判断はひとつ意識しているポイントです。
― 自分の判断で進めていいことについて、詳しくお聞かせください。
瀬)加工品を含む受注時の細かな見積修正などを対応できる範囲で行っています。また、お客様への確認事項を業務から直接確認してよいか、営業にお願いするかの判断などもします。今回の案件に関しては、私に依頼があったことが前提ですが、営業に引き継ぐ考えはあまりなく、「私で対応できるかな、まずは商品を探そう」と考えていました。
― 福岡営業所は今後どのような環境づくりをしていくのでしょうか。
瀬)メーカーとしてのポジションだったマナ西から福岡営業所へ変遷し、採寸や施工、SRなどお客様へ提供できる幅が大きく広がったため、そのサービスを活かせる環境をつくっていきたいです。
営業本人が必ずしも対応しなくても良い問い合わせは、可能な限り対応して、営業がもっと他の部分に力を入れて動けるようにサポートし、営業所全体の生産性を上げていくことができればと思います。
―皆へのメッセージをお願いします。
瀬)福岡営業所が設立され、マナ西から環境こそ変わったものの、働く上での大きな変化はないように思いますが、業務としてはSMILEの活用範囲も広がり、やりやすくなった面も多くあります。
環境的にもそれぞれの担当分けの中、補いながらやっておりますので、さらに連携していければいいなと思います。機会がありましたら何かお力添えいただけると嬉しいです。福岡営業所は2023年2月に移転し、SRも新しくなりましたので、近くに来たときにはぜひいらしてください。
部署名:福岡営業所
氏 名:瀬戸 友理恵(せと ゆりえ)
入社日:2010年3月
― MANASの入社経緯をお聞かせいただけますか?
瀬)前職時代に町田ひろ子アカデミーに通っていたときに求人を見かけて応募しました。
そのまま採用いただきマナトレーディング西日本入社~今に至ります。インテリア業界の中でもファブリックは惹かれるものがあり、豊富な美しい商材を取り扱う中に自分も関われたらそれだけで素敵なことだな、とイメージしたことが最初の動機です。
― いまはどんなお客様を担当されていますか?
瀬)業務の仕事が主で、業務が対応出来る範囲の見積やサポートも含みます。
人数が少ない営業所なので業務外のことでもTELやメールでの商品提案・ご相談にのることもあります。
お客様について
客先名 | 有限会社サブリナ(サブリナグループ) |
事業内容 | クラブ・スナック店経営 |
販売金額 | 案件ごと単発 20万~200万円代/件 |
商品 |
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物件について
物件名 |
スナック はんなり(HANNARI) |
納品年 | 2023年9~11月 |
商 品 |
ソファー・椅子・スツール用生地 クッション 各残布より各種 |
売 上 | 合計193.5万円 税抜 |
共同者(協力者):
商品部:長尾 萌華(JT)
商品部:渡邉 綾子(OL)
福岡営業所:稲吉雄輝(一部生地セレクト案、金額相談)
各SR:生地探し、色合わせ確認・サンプル貸出し対応・履歴確認等
福岡SR / 東京SR(中村) / 大阪SR(大野) / 広島(厚井・楽市)
経理部(前受請求書作成): 大澤・戸原