はじめての装飾バランス
共有ポイント
- ラフスケッチを描いて装飾バランスのつくりを理解しよう!
- 空間に対するスワッグの大きさを把握しよう!
発表者
営業2部 和田 義也(わだ よしや)
事例を通してノウハウの共有と営業プロセスの可視化を目指す「ベストプラクティス」。
第12回目は「スワッグ&テール」の事例について、営業2部の和田さんにお話を伺いました。インテリア空間における装飾バランスが減少している今、施工まで可能なMANASの強みを最大限に生かすために、このストーリーを通じて再確認してみませんか。
― 物件の概要についてお聞かせいただけますか。
和田)(以下、和)最初にカワハラグループ株式会社(以下、カワハラ)の設計担当の方が、同社のシャンデリアや家具を納めているレジデンス用のカーテンを探しに、ショールーム(以下、SR)へご来場されました。前職でMANASの生地を使用されていたそうで、今回は「スワッグ&テールの縫製加工と施工も併せてお任せしたい」とのご相談。新規のお客様で取り付けを含むため、私が担当することになりました。ただ、私自身スワッグ&テールを依頼されるのは初めてで、多くの方にフォローをしていただいて無事に納めることができました。
― 納品された商品をお知らせください。
和)RUBELLIやOSBORNE & LITTLEなど、他社商品も含めて計7点納品しました。
201号室(仕様:ストレートバランス)
ドレープ:RUBELLI 30359-04
シアー:CLUB オーリオ2
タッセル:HOULÈS 35718-9020
202号室(仕様:スワッグ&テール)
ドレープ:OSBORNE & LITTLE F7801-04
シアー(バルーンシェード):JAB JA7089-070
タッセル:MANAS-TEX ソワレ ラージ L18
スワッグ&テール MANAS-TEX カルテットフリンジ 1441
― 具体的にはどのようなプロセスで進んでいったのでしょうか。
和)生地選定はSRの中村さんにご対応いただき、現調から私が引き継ぐことになりました。具体的には「現調→見積提出→商談①→バランスデザイン図提出→商談②→受注→納品」と進んでいきます。
和)最初に確認するのは「装飾バランスを取り付ける場所の状況」です。今回はダブルレールがついているコーナー窓の取り付けでした。お客様のご希望スタイルはカーテン+シェードのため、既存のレールは取り外して専用のレールを付ける必要があります。まずは窓周りの平面図を書き、取り付けるカーテンボックスの奥行や幅、現在のレールの長さを記載し可視化していくことで、測り間違いを防ぐことが出来ると、杉本(隆)さんに教えていただきました。
現調の様子
続いて「スワッグ&テールバランスのデザイン」を決めていきます。現調時に「スワッグの見え方はどのくらいがいいか?」とお客様から質問を受けました。杉本(隆)さんはその場で窓を撮影し、その写真に縮尺を合わせたスワッグの絵を描き入れてイメージを共有してくださりました。そのイメージを参考に、洋書のカーテンスタイル集の中から今回の物件に合いそうなものをピックアップ。自分なりにラフスケッチを描いたあと、深澤さんに寸法入りのスタイル仕上がり図を作成していただきます。その仕上がり図を基にお施主様やお客様、加工場と仕上がりイメージのすり合わせを行い、全体バランスの調整をしていきました。
深澤さんが作製してくださった仕上り図のPDFはこちら
※社外秘となります
スタイル集
和)最後に納める際のポイントは「設えを整える」ことです。コーナー窓へレールを取り付ける際はシェードやカーテンの間に隙間が出来ないようにレールの勝ち負けや留め付け(トメ)について理解する必要があると、秋田さんや山邉さんから教えていただきました。例えば、シェードが降りた状態での見え方やリピートとの合わせ方などを踏まえると、留め付けのほうが綺麗な仕上りとなります。今回の物件では留め付けにしたことで、隙間のない美しい仕上りとなりました。
またスワッグ&テールバランススタイルでは、特にカーテンのドレープ感を意識することを教えていただきました。タッセルで束ねた後、センター(召し合わせ)から少しずつドレープを引き出す。私も挑戦しましたが、これが本当に難しい。山邉さんの熟練された技術によってつくられたカーテンの設えはインテリアの完成度を高め、さらにお客様の満足度も高めるのだと感じました。
スワッグ&テール
― はじめて装飾バランスを経験される方にアドバイスするなら、押さえるべきポイントは何でしょうか?
和)ひとつは「ラフスケッチを描いて装飾バランスのつくりを理解すること」ですね。私は絵にすることでバランスにはリターンが必要なことに気づくことができました。まずは描いてみてスワッグとテールのパーツをどのようにして現場で組み立てるのか理解するのは大切だと思います。
加工指示書より抜粋
もうひとつは「空間に対するスワッグの大きさを決めること」だと思います。まずは、その窓に付けるスワッグの個数を決める。次に、オンスケールでスワッグの最長を300㎜で描き込む。そこからワイドや重なり部分を50㎜刻みで調整していくと、スワッグのサイズは整えられるそうです。空間の中へ落とし込んだ際に適切な大きさを導き出すには、都度オンスケールで描くことが大切だと学びました。
― 納品後、何か変化はありましたか?
お客様から「すごく綺麗に仕上げてくださり、やはりMANASさんに任せて良かった」と嬉しいお言葉をいただいて自信がつきました。今回はLDに納めたのですが、別室のカーテンについても現在ご検討いただいています。また今回作成した見積りでは、他社の生地やHOULÈSの入力方法、ベルベット縫製時の対応、バイアスの取り方など、内容が盛り沢山だったので対応できる幅が広がりました。
見積書・加工指示書のPDFはこちら
※社外秘となります
―皆へのメッセージをお願いします。
MANASに入社して感じたことは、“困っている人がいたら助けるのが当たり前な社風”だということです。今回のように経験の浅い自分でも、スワッグ&テールバランスを無事に納めることができたのは、いろんな方にお力添えいただいたおかげです。いつも皆さまに助けられていることへの感謝、これまで築き上げてきたお客様との信頼関係の偉大さを感じながら日々仕事に励んでおります。引き続き頑張りますのでこれからもどうぞよろしくお願いします。
部署名: 営業2部
氏 名: 和田 義也(わだ よしや)
入社日: 2023年8月
― MANASの入社経緯をお聞かせいただけますか?
和)新卒で家具販売の会社に入社し、そこでは10年ほど勤めました。その後インテリアの世界からは少し離れ、太陽光発電の部材を取り扱う商社に転職。ただ、もう一度「インテリアの世界」に戻りたい気持ちが大きくなり、家具販売会社時代のご縁でマナをご紹介いただき入社を決めました。
― いまはどんなお客様を担当されていますか?
和)インテリアデザイン事務所、小売店のコントラクト部門をメインに担当しています。
お客様について
客先名 | カワハラグループ株式会社 |
事業内容 | 商業施設、ホテル、店舗・オフィス、医療クリニック、美容サロン、高級クラブ等を中心に、特注シャンデリアのデザイン設計から施工までを手掛ける。 |
販売金額 | 当期 350万円 / 前期 0万円 |
商品 |
新規のため、今回のお取引きが初めてとなります |
物件について *施工事例はこちら
物件名 | 目黒区マンション201号室・202号室 |
納品年 | 2024年4月 |
商 品 |
【201号室:ストレートバランス】 |
売 上 |
345万円 |
共同者:
東京ショールーム:中村 みゆ(生地選定)
営業2部:杉本 隆治(現調・商談同行・加工指示書作成フォロー)
営業2部:山邉 貴士(加工指示書(収め方)フォロー・納品施工)
施工管理部:秋田 真一(加工指示書(収め方)フォロー・納品施工)
営業推進部:内山 南穂(見積作成フォロー)
営業推進部:深澤 麻那(スタイル仕上り図作成)
東京営業部 業務担当:盛田 雅子(業務担当)