私がLUTRONを理解するまでの道のり
共有ポイント
- MANASの立ち位置や業者の関係性を把握しよう!
- LUTRONの用語や各部材の役割を知ろう!
発表者
営業推進部 内山 南穂(うちやま なほ)
第10回目は「LUTRON」の知識を身につける方法について、営業推進部の内山さんにお話を伺いました。何からインプットしたらいいのか分からないあなたへ、一歩踏み出しやすくなるストーリーをお届けします。
<施工図作成のポイント 別紙はこちら ※社外秘となります>
― 今回の取り組みについてお聞かせいただけますか?
内山)(以下、内)ゴールドマンサックス(以下、GS)からルートロンアスカ(以下、アスカ)へ、虎ノ門ステーションタワーの1フロア(3400㎡)に本国指定でLUTRONを使いたいと連絡があり、山邉さんが窓周りの案件を受けられたのが始まりです。ウィンドウトリートメント工事の総まとめはNINEが担当されており、関わる業者が多く、工事は全部で6フロアにわたる大規模な物件。「MANASの工事区分の明確化」と「関係者との認識の共有」をするために、私が施工範囲図*1を作成することになりました。
*1:MANASの工事区分を表すもの(取り付ける商品と断面図などが掲載されている)
この依頼を受けたのは2022年11月頃で、LUTRONの取り扱いを始めたばかり。私自身LUTRONについて右も左も分からない状態でした。そこで山邉さんにレクチャーをお願いし、この資料を共有する相手が誰なのか、図面に必要な情報は何かをひとつずつ確認し、LUTRONを理解するための知識を身に付けることにしました。
― 山邉さんからLUTRONについてどんなことを教えていただいたのでしょうか?
内)1つ目は、MANASの立ち位置や業者の関係性について確認しました。関わる業者の相関図を書き出し、資料をどの業者と共有するのか、どんな情報を共有すべきなのかを把握するようにしました。
業者関係図
2つ目は、ウィンドウトリートメントでLUTRONが採用された際に必ず確認するポイントについてです。下記2点が必要な理由として、操作方法によって必要な部材や配線の方法が異なり、図面に明記する情報も変化するためです。
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LUTRONの調光制御が導入されているか(導入したいか)どうか
調光制御を導入する場合は、アスカと物件情報を共有し、照明メーカー(照明デザイナーなど)の3社で連携することでトータルライトコントロールを実現することが出来ます。
- 操作方法について「リモコンor壁スイッチ」のどちらの操作方法を希望されるか
コントロールオプション / 電源トランス・ケーブル・インターフェース
3つ目は、ロールスクリーン(トルクの違いとブラケットの種類)とレールの種類についてです。種類によってパイプ径が変わるため、取り付けるカーテンボックスのサイズにも影響します。今回の物件では「遮光ロールスクリーン+レースロールスクリーン+レースのローマンシェード」というひとつの窓に3枚のカーテンを設置するケースがありました。その場合はデュアルブラケットを使用することを知っていたため、特殊な状況にも冷静に対応することが出来ました。
4つ目は、施工範囲図で押さえるべきポイントについてです。施工範囲図に必要なのは「納まり図(断面・平面)・トランス図・取り付ける商品の種類と台数」。これらを記載することで、ボックスの奥行の確保や電源の数を指示することが出来ます。
※物件によっては他の図が必要な場合もあります
<施工図作成のポイント 別紙はこちら ※社外秘となります>
・どの窓に何を取り付けるかを確認し、平面図へ印をつける
・生地の品番を記載する
・必要な図面を貼り付ける[納まり図(断面・平面)・トランス図・レール図]
施工範囲図
― 今回の取り組みのなかで何か気づきはありましたか?
内)物件が進行する過程で、配線図*2が必要であることを知りました。トランスは点検口や天井裏に設置することが多いのですが、その際に、電気工事業者へ下記3点の明確化が必要となります。
配線図*2:コンセントの数やコンセントを通す穴の位置を示した図
①四芯線を出す穴を開けてもらう箇所
②コンセントの設置数の指示
③システム用の四芯線を点検口まで伸ばしておいてもらう場所の指示(1か所)
配線図
また、見本帳には生地の透過性を比較できるサンプルがあることを発見しました。同じ品名の生地でも透過性を数種類から選ぶことが出来、実際に光に透かして見ると表情が異なるため、提案の幅が広がると感じました。
※生地の透過率はアイテムによって異なります
LUTRON ロンドンショールーム
透過性のサンプル
― LUTRONの知識を深めるためには何から始めれば良いでしょうか?
内)配線の系統図を見ながら、各部材の役割を知ることから始めるのが良いと思います。操作方法によって配線が変わることや、トランスや四芯線、リモコン、受信機などの部材が何点必要になるかも分かるようになりました。部材の必要数が分かると見積も出せるようになり、出来ることの幅が広がります。
更にトランスと四芯線を繋げたり、デモ機で実際に動く様子を確認したり、モノに触れて体感することでより理解を深めることが出来ました。
配線系統図
― 取り組みの前後で何か変化はありましたか?また営業からいただいた声をお聞かせください。
内)田頭さんから施工範囲図について、筒井さん、千田さんから配線図の依頼が来るなど、私からLUTRONに関して提供出来る幅が広がりました。また、GSという大きな工事案件に関わったことで、MANASの立ち位置や業者の関係性を想像出来るようになり、物件の進行において必要な情報は何かを自身で考えられるようになりました。
― 皆へのメッセージをお願いします。
内)完全文系脳のためLUTRONという理系で未知の領域に携わることへの恐怖心はありましたが、やってみると想像よりもすんなりと理解することが出来ました。この取り組みを通して、一歩踏み出す勇気・進取の気性を持つことの重要さを実感しています。
現在縫製などの資料作成をしており、これから徐々に社内環境整備にも力を入れていく予定です。LUTRONについて少しでも疑問点がありましたら、お気軽にお声がけください。
部署名: 営業推進部
氏 名: 内山 南穂(うちやま なほ)
入社日: 2016年9月
― MANASの入社経緯をお聞かせいただけますか?
内)小学生の頃にはまっていたゲーム(どうぶつの森)がきっかけでインテリアに興味を持ち、専門学校でインテリアデザインを3年間学びました。もともと海外のインテリア・家具が好きだったこともありデザイナーズ家具を扱うインテリアショップに勤務します。その後、勤務していたインテリアショップでは取り扱いのなかったカーテンや壁紙などの輸入商材に興味を持ち、マナトレーディングへ転職しました。
― いまはどんなお客様を担当されていますか?
内)営業推進部にて営業2部の担当営業と連携を取りながら、インサイドセールスとして業務にあたっています。ホテル、店舗、商業施設などを手掛けているデザイン会社(設計会社)が主なお客様で、物件に対する商材のご提案・見積り・プランシートの作成・販促物の作成などを行っています。
共同者:
営業2部:山邉 貴士(やまべ たかし)