ORACから∞に広がる創造力

共有ポイント

1.  唯一無二のアートを作り出せる！
2.  色も形も自由自在にデザインを楽しめる！
   
   

発表者　
広島営業所　楽市 陽子（らくいち ようこ）

事例を通してノウハウの共有と営業プロセスの可視化を目指す「ベストプラクティス」。第4回目は「ORAC 3Dパネル」の納品事例について、広島営業所の楽市さんにお話を伺いました。ORAC商材はなかなか手が出せない…どうやって提案していけば良いのか分からない…。そんな悩みを持つ方にとって、ORACの可能性を広げるヒントが盛りだくさん。ぜひご覧ください。

― 今回、楽市さんにはORACの 3Dパネルを納めた事例をご紹介いただきます。最初に物件の概要についてお聞かせいただけますか？

楽市）（以下、楽）コーディネートショップサニーの渡邊様がジャンルにとらわれないレストランの内装を担当されるため、パネルとして使用する壁紙を探しにショールームへ来場されました。インパクトのある壁紙を探している中、ORACのカタログを手に取られ、興味を持たれたのがきっかけです。異なる形状の3Dパネルを組合せた施工例を見て、アートとして面白そう！と感動されていました。
その後、渡邊様へカタログを貸出し、施主様も気に入ってくださったことでご発注に繋がりました。カタログに掲載されている施工例やデザインを参考にしながら、どんどんオリジナリティ溢れる内装に変化していきました。

渡邊様が興味を持たれたページ　※ORACカタログ2023 GIVE WALLES PERSONALITY p14

― 納品された商品はORACのみでしょうか？

楽）ORAC のモールディングや3Dパネルに加え、壁紙やカーテンも納品しました。ORACの商材は、16種類の3Dパネルを計585点という驚くほどの量を納品させていただきました。

店内エントランスの図面　（図面抜粋はこちら）　※社外秘情報です


― たくさんの商品をMANASから選んでいただいたのですね。打ち合わせはどのようなプロセスを踏まれましたか？

楽）今回は海外の施工事例を参考にした、インパクトのあるポップでカラフルな内装をイメージされていました。最初にレストランの雰囲気に合う壁紙と3Dパネルのセレクトからスタートしました。エディターの壁紙をブランドをまたいで組み合わせようとすると、微妙な色の違いが出てしまう事もありますが、3Dパネルなら選んだ壁紙とマッチする色で塗装が出来る。そしてカットも自由に施せるため、お客様が持っているイメージを具現化するにはとても良い商材だと感じました。カーテンは、全体のデコラティブな雰囲気を引き立たせるよう、間仕切りなどに使用して抜け感をつくる事になりました。


― 特にこだわられたポイントをお聞かせいただけますか？

楽）お客様の中で3Dパネルの塗装はゴールドやシルバーなどのメタリック色を使用し、本物の金属に見えるようにしたいという想いがありました。ORACの商品について私だけでは分からないことも多く、事前に秋田さんへ相談させていただきました。マニュアルにはアクリル塗装推奨と記載がありますが、今回はメタリックが発色しやすいウレタン塗装を使い、【やすり→プライマー（下地）→塗装】の順番で施工されました。ゴールドやシルバーの塗装については板金屋が使用するような機械で行い、特に煌めきにこだわられたそうです。

完成された現場を訪れたときは、3Dパネルがまるで本物の金属のようで驚きました。今回は特別に無償でお渡しした3Dパネルのサンプルを使い、本番前に実験して問題がないことを確認されてから施工したのも良かった点だと思います。

ゴールドに塗装した3Dパネル


― お客様に採用いただいたポイントや琴線に触れた部分は何でしょうか？

楽）一番はORACのスタイリッシュで存在感のあるデザイン性ではないかと思います。カタログの施工イメージを見られた際に、面白いとかなり気に入られたのが印象に残っています。そのイメージ写真からインスピレーションを受けたアートが廊下にペイントされているのですが、とてもインパクトのあるものになっていました。デザイン性に優れた商品がそれだけの影響を与える力があることに、私自身も新たな発見となりました。

また、カットして長さを調節出来る、自由に組み合わせて思うままのデザインを楽しめる、幅広い表現が出来、唯一無二のものを作り出せる点もお客様のニーズに合っていました。施主様は海外に行かれる事も多く、他にはない物、人とは違う物を求められていて、MANASの商品がマッチしたのだと思います。

 ORACカタログからインスピレーションを受けた壁面アート
※上部：アート　下部：ORAC 3Dパネル


― 大量の納品でしたが、発注や納品の際に工夫された点はありますか？

楽）見積依頼が来た時は一面だけで100枚!?という感じで、業務の厚井さんに見積を出してもらい在庫状況の確認などを手伝っていただきました。また、壁の大部分を3Dパネルで埋め尽くすデザインで店舗のため、営業企画部の鈴木さんや山本将之さん、秋田さんに消防検査の事を確認しました。3Dパネル自体に防火や不燃認定に関する規定はないため、どのような見解で進めるかは設計の方とお客様で決めていただくようお伝えしました。結果的に消防検査は全く問題なかったと伺っています。

＊モールディングの防火性能や不燃認定について
モールディングは建築材において巾木や廻り縁と同様のため、内装制限の対象外です。しかし、3Dパネルなどを壁面の広い面積に施工を行う場合は対象となる場合もありますので、営業企画部までお問い合わせください。

楽）在庫については欠品中・生産上り待ちの商品もあり、価格改定の時期とも重なったため早目のご発注を依頼しました。外山さんは在庫だけでなく荷受け側の搬入経路も懸念してくださったことが助かりました。物量が多かったため自然とトラックのサイズも大きくなります。塗装屋の住所をグーグルマップで確認してトラックを駐車できるか、荷下ろしに人手はいるかなどをチェックしてくださり、事前にトラブルを防ぐことできました。


― 納品後、お客様との関係に変化はありましたか？または、お客様からいただいた声をお聞かせください。

楽）ORACはお客様も私も扱ったことのない商材だったので、「初めてで怖かったけど無事納まって良かったね、大変だったけど楽しかった」とコメントされていました。オープン前に見学で伺った際にはORACが一際目を惹き、商品の力は凄いと感じました。防火の取れていない商品の代替で提案した壁紙を採用していただき、「これ選んでもらったやつです！素敵になりました。」と言われた時にはORACも含めてこの物件に携われて良かったなと思いました。

その後も個人邸、店舗の物件で引き続きご愛顧いただいています。「輸入商材を扱っている中ではマナが一番！」と言ってくださり、MANASならお勧めしたい物が見つかると、最初に私たちのショールームへお客様を連れて来てくださる関係が続いています。


― 初めてORACの商品を販売されて、何か変化はありましたか？

楽）紹介するハードルは下がりましたね。アートパネルをお探しのモデルルームの物件に、3Dパネルをご提案するなど動きがありました。

今回メダリオンとして扉やアーチゲートに3Dパネルを使用したのですが、使い方次第で素敵なアートになるのだなと私自身もORAC商材の可能性を知る機会になりました。さまざまな用途でORACが使用出来ると知り、提案の幅が広がったと感じますね。

アーチゲートの3Dパネル施工例


―皆へのメッセージをお願いします。

楽）どんな商品がお客様の興味をひくか誰しも完璧にはわかりません。探されている商品以外も提案の中でお見せして、次の機会を狙う事は大事なのかなと思います。
今回のようにイレギュラーな依頼がきても協力してくださる心強い先輩方がいます。心配事も多いですがひとつずつ解決していけば自信にも繋がります。やった事がないというのは成長出来るチャンスなので、今日来るかもしれない初めての依頼を楽しみましょう。